エキサイティングな人生を

仕事とジャニーズにまみれる日々

ウガンダで人を雇うということ

今日はせっかく通常業務をお休みしてまで、デスクワークの日を設けたのに朝からバタバタした。なぜなら雇用している人の奥さんが出産したんだが、子どもは産まれてそのまま死んでしまったんだとか。

なんでこんなに他人事みたいなのかって?ウガンダで人を雇うとどうしてもこう淡泊でないとやってられないのだ。絶対熱くなんかやってられない。熱くなればなるほど、自分の首を絞めるだけだと思っている。

タイトルには"人を雇う"と書いたが、実際には私自身のお金で雇っているわけでもないし、責任者でもない。しかし、現場ナンバーツーといった立ち位置だろうか。ウガンダで雇用している人たちとともに働き、給料を支払うということをし始めて1年。最初の頃の熱かった自分を捨て、信頼し裏切られ信頼され…を繰り返してきた。


「親戚が交通事故でなくなったんだ、帰る!金くれ!」

「家がこの前の雨で崩れたから新しい家を建てたい、金くれ!」

「子どもの学費が支払えない、どうしてくれるんだ!金くれ!」

「親が昨晩倒れて病院に行かなきゃいけない、今日は働けない!金くれ!」


7~8割は嘘である。こちらは毎月毎月お給料は支払っているのにだ。まず貯金という概念がない。確かに田舎の学校にしては授業料高すぎないか?と思うので、貯金は難しいのかもしれない…しかし、支払ったあとは自分たちで管理して回してくれと心底思う。まあ、嘘は上手くないからどれが本当でどれが嘘なのかぐらいは、だいたい予想がつくが、本当だったときが少々厄介だ。今朝の赤ちゃんがなくなった件も間違いなく本当だろう。しかし、本当の案件にはお金だして、そうじゃないものは無視!とかやってるとフェアじゃないし、どれが本当かどうか何を基準に判断しているんだい?といったことになる。

だから、少々心苦しいがどれもこれも給料以外のお金の援助はしないと決まっている。ただ、私が援助しなくて人が亡くなってしまった時だけ本当にこれでよかったんだろうかと思わず悩んでしまう。これは、まだまだ1年足らずしかいない未熟な私だから思うのだろうか。

公務員の学校の先生でさえ、給料が毎月支払われずに困っているのである。決して高いわけではないが、毎月お給料をきちっと働いた分だけ支払っているんだから、ましだと思ってくれと願っている。目の前にいるお金を持っている外国人に文句や要求をしたくなる気持ちも分からなくないから、話だけは聞いてやりたい。私の心がつぶれない程度に。