エキサイティングな人生を

仕事とジャニーズにまみれる日々

好きなものを好きと言い続けられますか?

今日は、小学1年生にはっとさせられた。
 
「ある動物が大好きで、小学校で今度発表するから先生に会いに来た。」とイベント中、母親と一緒に教授のところに来た小学生の男の子がいた。どうせ母親が好きで、子どもに熱心に勉強させているママかと思ったら、全くの誤解だった。最初は、恥ずかしくなってしまい母親に「質問したいことがあるって行ってたじゃん、聞かなくていいの?」なんて促されながら、もじもじと話していた。しかし、持参していたその動物の本を教授の前にだし「図書館で借りて、これ読んでるの」と。もちろん著者はその教授だ。そして、2~3分したらしゃべるしゃべる。教授が「じゃあ、これこれこれは知ってるか?」なんて聞いたら「知ってるよ、僕それ5歳ぐらいから知ってる」と返答する大物感。私も知らないような話にもなったりしていて、素直に感心してしまった。
 
最後のほうで、教授が「この動物のどんなとこが好きなの?」と聞くとなんのためらいもなく「全部」と。答えに困ったからではない、この子は本当に全部が好きだからそう答えたのだ。
 
私にも同じ質問をされたらこんな風に自信をもって好きなものを好きと言えるだろうか…と考えてしまった。
 
 
少し私の話もしておこう…
 
幼少期、動物奇想天外(TV番組)が好きで毎週毎週見ていたところ、現在研究している種についての特集があった。最初はすごいなーこの動物好きだなーなんてぼんやり見ていた。進路を選択する高校生の頃にはその界隈の有名研究者の講演を聞きに行き、自分はアフリカに行って研究するんだ!なんて夢を持っていた。高校の先生は、まさか研究者ではないしアフリカに行きたいという学生に対して「他にやりたいことは?」なんて聞いちゃうぐらいだった。そんなこと言う学生は周りにはもちろんいなかったが、この頃までは好きなものに対してためらいもなく「好き」という意思表示をしていた気がする。
(ほら、バックとか上履きとかに「KAT-TUN」とか「嵐LOVE」とか書いちゃう子クラスにいたでしょ?;)
 
大学生になる。夢なんて熱く追いかけてるのが恥ずかしくなってくる頃でもある。みんなそろそろ現実みろよって目で見てくる。大学の同級生は「動物が好きだから動物園の飼育員になりたい!」って入学してきた子がたくさんいたけど、狭き門と分かってからは志望者がどんどん減っていった。そんな現状を目の当たりにしながら、「自分は、アフリカに行って研究がしたいんだ」なんて、もちろんマイノリティーだった。2年目ぐらいから大きな声で「好きなんです!夢追っかけてるんです!」って言うのが恥ずかしくなった時期がくる。そんな時に、私には運よく"好きなものをためらいもなく好きだという"友人が周りにたくさんいたため「負けてられない!」と踏ん張ることができた。
 
大学院に進むと余計に優秀な研究者の前で「好きだからこの動物の研究してるんです!」なんて言うの恥ずかしいと思うこともある。
 
でも、今まで続けてきた「好きなものを好きと言い続ける努力」だけは、今後も頑張って継続したい。
 
 
追伸
もちろん研究だけじゃなく、ジャニーズを好きと言い続ける努力も全力でしたいと思っている(笑)