エキサイティングな人生を

仕事とジャニーズにまみれる日々

どこでなんの夢を食おう。

「パリの国連で夢を食う。」

幻冬舎Kindleセールでたまたま目に留まって、購入した。結婚式前後のばたばたも落ち着き、やっと本が読めると思ったのだ。ちょうどフランス語の勉強も継続していたし、友人がIUCNで働いていたことがあったことも重なって、なんだか面白そうだなと。バリキャリ女子のサクセスストリー系かなと思って読み進めたが、そんなことなかった(笑)

立場は違えど、自分もどっかで思ったようなことが本の中に散りばめられていて、読んでいて思わず本を閉じてしまうことも何回か合った(衝動で

川内有緒さんは、東京のシンクタンクで毎日これでもかと働く女性だったが、転機が訪れてパリの国連で働き始める。そこでの仕事の話に軽く触れつつ、彼女の周りのユニークな人々の話について書いてある。その時その時でどんな風に感じていたかを振り返る描写はとても好きだった。

私もすさまじい多様性(年齢、性別、国籍 etc.)に囲まれて大学院時代を過ごしていたこともあり、共感する部分もあったし、もっと私も海外に出たらよかったと嫉妬する部分もあった。あとは、感化されやすいタイプなので、2年弱続けているフランス語教室に再び力が入った。やっぱりチャンスがあれば、アフリカと関わりたいし、フランス語は必須だ。アイブレに使えるだけでもだいぶ違うだろう。

そして、この本を読んだおかげでわくわくが止まらない。超絶つまらない丸の内OLやりながら、じわじわと湧きあがるこのパワーを何かに変えなければ。自分には何ができるだろうか。小石は転がり出した気がする。



▼じぶん備忘録
・だから、私の仕事における座右の銘は、日本時代の「一心不乱」から、「心頭滅却すれば火もまた涼し」へと変化を遂げた。

・人生って不思議だ。たった一人の人間が現れただけで、生活が大きく変わるのだから。
 >>そう思う。現れなかったら、今頃ギニアの森の中だったかもしれない……

・幸せとか不幸せは、その人の受け取り方 次第。

・何かが、微妙にずれ続けている。その微妙なずれが、今や取り返しのつかいなほどのずれを生んでいるような気がした。しかし、そこまでわかっても最後は、「難関を突破して国連の職員になった」というくだらない自尊心が気持ちをかき乱した。そうだ、自分は一度きりしか当たらないクジを引き当てたのだ。もうこんなクジは引き当てられないだろう。やっぱり辞めるのは、もったいないよなあ。
 >>このズレが積もりに積もって爆発したことが懐かしい。確かに、戻りたいなと思うことも多々あるし、もっと他にやり方があったんじゃないか(部署変えるとか)と思うこともあるけど、そういうもんだ。しょうがない。Go well. We have no choiceだ。

・あの時は、いつも疲れ果てていた。友人と会うヒマもなかったし、三食とも外食で、しょっちゅうタクシーに乗っていた。それでも、「やりたいことをやれてる」「充実してる」と思いこむことで、なんとか精神のバランスを保っていた。
 >>私の大学院生活そのものがこの三文に。ライフワークバランスってなんだろう。この今の超絶暇人OL生活のままでいいのだろうか。